
2020年11月11日(水)~25日(水)の期間、福岡市博多区下川端町の博多座にて開催される博多座11月公演「市川海老蔵特別公演」の演目と出演者が発表になりました。
今年、豪雨に見舞われ、浸水被害もあった八千代座(熊本県山鹿市)で、市川海老蔵『古典への誘い』が9月11日(金)に開幕しました。
市川海老蔵さんにとって、2月に公演中止となった博多座『市川海老蔵特別公演』(2月27日夜の部から公演中止)から実に6カ月半ぶりの舞台となります。
久しぶりの観客を前に海老蔵さんは、「喜びと共に遠方から駆けつけてくださったお客様に言葉にならないくらい感謝しています」と公演再開の喜びを語りました。
この日行われた取材で、9月1日に発表となった11月の博多座『市川海老蔵特別公演』について演目が明らかになりました。
一、流星
流星 坂東巳之助
二、歌舞伎十八番の内 勧進帳
武蔵坊弁慶 市川海老蔵
源義経 中村児太郎
亀井六郎 市川男女蔵
片岡八郎 市川九團次
駿河次郎 大谷廣松
常陸坊海尊 片岡市蔵
富樫左衛門 市川右團次
(夜の部)
一、羽衣
天女 中村児太郎
漁師伯竜 大谷廣松
二、茶壺
熊鷹太郎 坂東巳之助
田舎者麻胡六 市川九團次
目代某 片岡市蔵
三、ご挨拶
四、お祭り
鳶頭 市川海老蔵
鳶頭 坂東巳之助
芸者 中村児太郎
芸者 大谷廣松
鳶頭 市川右團次
今回は海老蔵さん自身が「若手のチャンスを増やしていきたい」という気持ちから、2月博多座公演(『羽衣』『ご挨拶』『勧進帳』)よりも演目数を増やしました。
昼の部は『流星』『勧進帳』、夜の部は『羽衣』『茶壺』『ご挨拶』『お祭り』と華やかな狂言を配し、昼夜別狂言にこだわりました。
2月にやり遂げることが叶わなかった『勧進帳』について海老蔵さんは、「2月に満席予定だった6公演が中止となり、約9000人の方にご覧いただけなかった。役者としてやり遂げるため、『勧進帳』はどうしてもやりたかった」と思いを伝えました。
『お祭り』は「今、このような時代だからこそ出演者全員で“江戸の粋”を皆さんに届けて『待ってました!』とお客さまに喜んでもらいたいです」とコロナ禍においても前向きな意欲をみせました。
さらに今回、夜の部のみ海老蔵さんによる『ご挨拶』も行われます。
また、『流星』と『茶壺』に出演する坂東巳之助さんについて、「私と同じように早く父親を亡くし、彼の苦労や辛さは理解しています」と自身との境遇を重ね合わせ、エールを送る一幕もありました。
2月の博多座公演中止について振り返り、「十三代目市川團十郎白猿襲名が行われるという前提での公演中止でしたので、本当に悔いが残りました。お客様には遠方からも駆けつけていただく中、満席だった公演が中止となり、本当に申し訳なく感じておりました」と無念だったことを告白しました。
今回の11月公演が決まり「(襲名が延期になったことにより)海老蔵として最後の舞台にならず、再び海老蔵として博多座の舞台に立ち、中止によって公演を観られなかった、お客様の気持ちを少しでも汲める事は、大変ありがたいです」と感謝の思いを伝えました。
コロナ禍においては「ネットメディアの必要性を改めて実感した」とのこと。
「改めてSNSによる多くのフォロワーに対して情報発信することは必須」と断言し、登録者数31万人を突破したYouTubeチャンネルなどでも意欲的に取り組んで行きたいと語った。
最後に、お客様に向けて、「福岡・博多座から『勧進帳』でリスタートします。お客様に少しでも安心してご観劇いただけますよう、劇場のご指導のもと、出演者スタッフ皆で最大限の努力をし、感染防止対策を徹底いたします。皆様のお越しをお待ちしております」と締めくくりました。


十一月博多座「市川海老蔵特別公演」
日程:2020年11月11日(水)初日~25日(水)千穐楽
会場:博多座(福岡市博多区下川端町2―1)
開演時間:昼の部11:30開演 夜の部15:30開演
ご観劇料(税込):A席 14,000円 B席 11,000円 C席 6,000円
チケット発売日:10月17日(土)午前10時より電話予約・インターネット発売開始
お問合せ:博多座電話予約センター 092-263-5555(10:00~18:00)
【チケット予約・販売】
博多座電話予約センター:092-263-5555
博多座インターネット販売(PC&スマホ)
博多座チケット売場:2020年10月18日(日)午前10時より博多座チケット売場でも販売
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