2022年6月3日(金)、映画「東京2020オリンピック SIDE:A」が全国劇場公開となります。
映画「東京2020オリンピック SIDE:A/SIDE:B」は、東京2020オリンピックを異なる視点で描き出す2つのドキュメンタリー映画です。
アスリート側の視点で描かれる「SIDE:A」は2022年6月3日(金)公開、アスリートを支えた側の視点で描かれる「SIDE:B」は2022年6月24日(金)公開となります。
▼SIDE:Bはこちら。
アスリート側の視点で描かれる「SIDE:A」は2022年6月3日(金)公開、アスリートを支えた側の視点で描かれる「SIDE:B」は2022年6月24日(金)公開となります。
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■「SIDE:A」を上映する劇場
■予告編・動画
映画「東京2020オリンピック SIDE:A/SIDE:B」予告(1分33秒)2022/05/20
■第75回カンヌ国際映画祭
オフィシャル・セレクション「カンヌ・クラシックス」部門 選出
この度は、カンヌ映画祭より公式招待を受けましたこと、大変嬉しく存じます。
カンヌへの招待はこれまでコンペティション部門へのものだったので、今回、コンペではなく公式にカンヌが上映の機会を与えてくださったことに喜びを感じずにはいられません。
と申しますのも、本作「東京2020」はドキュメンタリー作品であり、公式映画としてオリンピック文化遺産財団で永久に保存されるという作品でもあります。
そして今回、世界最高峰の映画祭カンヌが文化遺産としての映画を選ぶ部門である「カンヌ・クラシックス」に、本作「東京2020」を、新作であるにも関わらず選んでいただいたのは、この映画に託された時代の証言を、未来永劫100年先までも、語り伝えたいと評価してくださったということの表れだと感じています。
パンデミック下で、自らの場を奪われたさまざまな人々の想いを紡ぐように、「人生の金メダリスト」とは…をテーマに、東京2020に集ったアスリートの姿を通して表現した本作。
それが、記念すべき75回目の節目を迎えるカンヌからの正式招待を受けたことは、この先の未来へ大きく拓いてゆく形として、最高の舞台を用意されたのだと、その誉れを関係各位に感謝と共に届けたいと思 います。
新緑の頃、若葉が柔らかな日差しにキラキラと輝く生命力、その光が世界の人々を照らし、ささやかでも、かけがえのない日々を慈しむことができますように。
祈念すると共に、ご報告申し上げます。
映画監督 河瀨直美
■INTRODUCTION
2021年夏、日本人は、いったい何を経験したのかーーー
1964年以来の東京での開催となった夏季オリンピック。
2013年、歓喜の声に包まれた開催決定の一報。
その時には想像もしていなかった状況が、2020年、世界中を包んでいた。
COVID-19(新型コロナウィルス感染症)の世界的蔓延ーーー
2020年3月24日、第32回オリンピック競技大会は、史上初めての延期が発表された。
2021年夏、いまだ収まらないコロナ禍、史上初のほぼ無観客開催の決定、そして関係者の辞任。
開催に賛否両論がある中で迎えた1年遅れの開会式。
7月23日、オリンピック史上最多となる33競技339種目、17日間に及ぶ大会の幕が切って落とされた。
1912年、第5回ストックホルム大会以来、撮り続けられているオリンピック公式映画。
今回、その監督に選ばれたのは、『萌の朱雀』『殯の森』『2つ目の窓』『あん』『光』『朝が来る』など数々の映画で世界的にも評価の高い河瀨直美。
異例の大会を撮影するカメラ、そのレンズの向く先は、アスリートだけにはとどまらない。
750日、5000時間、「東京2020オリンピック」を撮り続けた膨大な記録。
日本、そして、世界中から集ったアスリートたち。
さらには、選手の家族、大会関係者、ボランティア、医療従事者、会場の周囲に集う人々、オリンピック中止を叫ぶデモ参加者などの姿。
その情熱と苦悩、ありのまま全てを余すことなく後世に伝えるために、映画監督・河瀨直美によって2つの公式映画が紡ぎ出された。
『東京2020オリンピック SIDE:A』『東京2020オリンピック SIDE:B』。
そこに描かれるのはーーー
SIDE A:表舞台に立つアスリートを中心としたオリンピック関係者たち
SIDE B:大会関係者、一般市民、ボランティア、医療従事者などの非アスリートたち
東京2020オリンピックを記録した2つの「事実」。
そこから浮かび上がるコロナで見えづらくなった“繋がり”、そして、“オリンピックの在り方”と“日本の現在地”。
今後、オリンピックが進むべき道は?
本当のニューノーマルとは?
■SIDE:A
2021年夏、史上初めての1年延期を経て開催された東京2020オリンピック。
COVID-19によって分断された世界の中でも、その輝きを最大限に放ち、 観る者たちの心を揺り動かしてゆくアスリートたちがいた。
世界的な競技となったJUDOに立ち向かう日本の柔道家たち。
公式競技として久々に復活し、また消えてゆく、ソフトボールにかける選手たちの姿。
消えてゆく競技がある一方、新たに正式種目となった競技たち。
スケートボードでは10代の選手たちが運んできた新たな価値観がまぶしく輝く。
そして、海が、自然が、破壊され続ける現代だからこそ、自然という大き なエネルギーに向き合う重要さをサーフィンが雄弁に語る。
今大会を語るのには外せないコロナ禍で影響を受けたアスリートたち。
家族渡航が厳しく制限された今回のオリンピック。
アスリートであり、母である選手たち。
そのどちらも全うしたいと望み、葛藤した選手たちの選択とは。
祖国の国旗を背負えず、他の国から出場する選手、難民選手団として出場する選手たち。
BLM運動の世界的拡がりになる前から黒人当事者差別に抗議を続けてきたアスリート。
平和の祭典としてのオリンピックも、世界に拡がる様々な問題に無関係ではいられない。
そして、一人の選手の、競技より心身を守ることを優先し、棄権する姿から、トップアスリートも人間である、その当たり前のことに気付かされる大会にもなった。
果たしてアスリートたちが目指すものは、 「目先の勝利」か「人生の勝利」か。
映画「東京2020オリンピック SIDE:A」
2022年6月3日(金)より全国劇場公開
(SIDE:Bは6月24日(金)より全国公開)
総監督:河瀨直美
メインテーマ曲:「The sun and the moon」藤井 風
製作・著作:International Olympic Committee
企画:東京2020組織委員会
制作:木下グループ
配給:東宝
撮影期間:2019年7月24日〜2021年8月9日(※大会終了後に数日間の後取材も含め約750日間)
上映時間:120分
©2022-International Olympic Committee- All Rights Reserved.
映画公式サイト
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【河瀬直美の過去の作品を観る】