2023年3月13日(月/日本時間)の第95回アカデミー賞において、映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(通称:エブエブ)が、7部門を受賞しました。
今年最多の10部門11ノミネートから、7部門の受賞です。
●作品賞
●主演女優賞:ミシェル・ヨー
●助演男優賞:キー・ホイ・クァン
●助演女優賞:ジェイミー・リー・カーティス
●監督賞 ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート
●脚本賞 ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート
●編集賞:ポール・ロジャース
ダニエルズのコメント
「監督には沢山の人々の協力が必要です。全てをかけてこの作品に尽くしてくれたキャスト、映画のすばらしさを教えてくれた移民だった両親、兄弟、友人、僕たちの仕事をサポートしてくれる全ての人達、一人一人の才能が天才的な存在になりうるんです。アカデミーの皆さん、我々にとって素晴らしい賞をありがとうございます!」
ミシェル・ヨーのコメント
「これを見ている全ての子供たちへ、このアカデミー像は希望の証です。夢は実現するということの証です。この映画を私の母、そして世界中のお母さんたちに捧げます。あなたたちはスーパーヒーローです!」
キー・ホイ・クァンのコメント
「僕の旅は難民キャンプから出航するボートから始まりました、そして今僕はハリウッドの最大の舞台にたどり着いた。映画のような話ですが、これが僕の人生なんです。これこそがアメリカンドリームなんです。夢は信じなければ実現できない。皆さんも夢をあきらめないで!!」
ジェイミー・リー・カーティスのコメント
「みんな黙って。45秒しかないの。私はいい子だからちゃんと時間を守るのよ」
「この作品に関わっているダニエルズ、ジョナサン、クルー、ミシェル、キー、スタッフ、すばらしいアーティストの方へ、ついにオスカーを獲りました。ドリームチームです!」
1作品で7部門以上の受賞は、2014年の第86回アカデミー賞で同じく7部門受賞を果たした「ゼロ・グラビティ」以来となる。
さらに本作は、あらゆる賞レースの受賞数とノミネート数で歴代トップであった『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(189ノミネート/127受賞)の記録を20年ぶりに打ち破るという快挙も果たした。
映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」の映画紹介はこちら。
その他、第95回(2023年)アカデミー賞の結果とノミネートはこちら。
■第95回(2023年)アカデミー賞の結果とノミネート
作品賞
※その他ノミネート
『西部戦線異状なし』
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
『イニシェリン島の精霊』
『エルヴィス』
『フェイブルマンズ』
『TAR/ター』
『逆転のトライアングル』
『ウーマン・トーキング 私たちの選択』
主演男優賞
ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』
※その他ノミネート
オースティン・バトラー『エルヴィス』
コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』
ポール・メスカル『aftersun/アフターサン』
ビル・ナイ『生きる LIVING』
主演女優賞
ミシェル・ヨー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
※その他ノミネート
ケイト・ブランシェット『TAR/ター』
アナ・デ・アルマス『ブロンド 』
アンドレア・ライズボロー『トゥ・レスリー(原題)』
ミシェル・ウィリアムズ『フェイブルマンズ』
助演男優賞
キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
※その他ノミネート
ブレンダン・グリーソン『イニシェリン島の精霊』
ブライアン・タイリー・ヘンリー『その道の向こうに』
ジャド・ハーシュ『フェイブルマンズ』
バリー・キオガン『イニシェリン島の精霊』
助演女優賞
ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
※その他ノミネート
アンジェラ・バセット『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
ホン・チャウ『ザ・ホエール』
ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』
ステファニー・スー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
監督賞
ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
※その他ノミネート
マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』
スティーヴン・スピルバーグ『フェイブルマンズ』
トッド・フィールド『TAR/ター』
リューベン・オストルンド『逆転のトライアングル』
国際長編映画賞
『西部戦線異状なし』(ドイツ)
※その他ノミネート
『アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~』(アルゼンチン)
『CLOSE/クロース』(ベルギー)
『EO イーオー』(ポーランド)
『ザ・クワイエット・ガール(原題)』(アイルランド)
長編アニメ映画賞
『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
※その他ノミネート
『マーセル・ザ・シェル・ウィズ・シュー・オン(原題)』
『長ぐつをはいたネコと9つの命』
『ジェイコブと海の怪物』
『私ときどきレッサーパンダ』
長編ドキュメンタリー映画賞
『ナワリヌイ』
※その他ノミネート
『オール・ザット・ブリーズ』
『オール・ザ・ビューティー・アンド・ザ・ブラッドシェッド(原題)』
『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』
『ア・ハウス・メイド・オブ・スプリンターズ(英題)』
脚本賞
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート
※その他ノミネート
『イニシェリン島の精霊』マーティン・マクドナー
『フェイブルマンズ』スティーヴン・スピルバーグ&トニー・クシュナー
『TAR/ター』トッド・フィールド
『逆転のトライアングル』リューベン・オストルンド
脚色賞
『西部戦線異状なし』エドワード・ベルガー、レスリー・パターソン、イアン・ストーケル
※その他ノミネート
『ウーマン・トーキング 私たちの選択』サラ・ポーリー
『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』ライアン・ジョンソン
『生きる LIVING』カズオ・イシグロ
『トップガン マーヴェリック』アーレン・クルーガー、エリック・ウォーレン・シンガー、クリストファー・マッカリー、ピーター・クレイグ(原案)、ジャスティン・マークス(原案)
撮影賞
『西部戦線異状なし』ジェームズ・フレンド
※その他ノミネート
『バルド、偽りの記録と一握りの真実』ダリウス・コンジ
『エルヴィス』マンディ・ウォーカー
『エンパイア・オブ・ライト』ロジャー・ディーキンス
『TAR/ター』フロリアン・ホーフマイスター
美術賞
『西部戦線異状なし』
※その他ノミネート
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
『バビロン』
『エルヴィス』
『フェイブルマンズ』
音響賞
※その他ノミネート
『西部戦線異状なし』
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
『エルヴィス』
編集賞
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ポール・ロジャーズ
※その他ノミネート
『イニシェリン島の精霊』ミッケル・E・G・ニルソン
『エルヴィス』マット・ヴィラ、ジョナサン・レドモンド
『TAR/ター』モニカ・ヴィッリ
『トップガン マーヴェリック』エディ・ハミルトン
作曲賞
『西部戦線異状なし』フォルカー・バーテルマン
※その他ノミネート
『バビロン』ジャスティン・ハーウィッツ
『イニシェリン島の精霊』カーター・バーウェル
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』サン・ラックス
『フェイブルマンズ』ジョン・ウィリアムズ
歌曲賞
『RRR』♪Naatu Naatu
※その他ノミネート
『テル・イット・ライク・ア・ウーマン(原題)』♪Applause
『トップガン マーヴェリック』♪Hold My Hand
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』♪Lift Me Up
衣装デザイン賞
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』ルース・E・カーター
※その他ノミネート
『バビロン』メアリー・ゾフレス
『エルヴィス』キャサリン・マーティン
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』シャーリー・クラタ
『ミセス・ハリス、パリへ行く』ジェニー・ビーヴァン
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『ザ・ホエール』
※その他ノミネート
『西部戦線異状なし』
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
『エルヴィス』
視覚効果賞
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
※その他ノミネート
『西部戦線異状なし』
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
短編ドキュメンタリー映画賞
『エレファント・ウィスパラー:聖なる象との絆』
※その他ノミネート
『ホールアウト(原題)』
『ハウ・ドゥ・ユー・メジャー・ア・イヤー?(原題)』
『マーサ・ミッチェル -誰も信じなかった告発-』
『ストレンジャー・アット・ザ・ゲート(原題)』
短編アニメ映画賞
『ぼく モグラ キツネ 馬』
※その他ノミネート
『ザ・フライング・セーラー(原題)』
『氷を売る親子』
『マイ・イヤー・オブ・ディックス(原題)』
『アン・オストリッチ・トールド・ミー・ザ・ワールド・イズ・フェイク・アンド・アイ・シンク・アイ・ビリーブ・イット(原題)』
短編実写映画賞
『アン・アイリッシュ・グッバイ(原題)』
※その他ノミネート
『イヴァル(原題)』
『無垢の瞳』
『真冬のトラム運転手』
『ザ・レッド・スーツケース(原題)』
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