2019年12月、映画「ぼくらの7日間戦争」が全国ロードショーとなります。
映画『ぼくらの7日間戦争』特報【12月全国ロードショー】
[INTRODUCTION]
時代を超え、いつまでも少年少女の胸を躍らせる本がある。
角川文庫にて1985年に刊行された『ぼくらの七日間戦争』。
初版から3年後には、女優・宮沢りえのデビュー作にして初主演を務める実写映画も公開。
宗田理が手掛ける“ぼくら”シリーズは累計2,000万部を突破し、幅広い世代の青春を彩ってきた。
今なお愛される群像劇が、新進気鋭のクリエイターにより劇場アニメとして再びスクリーンに帰ってくる。
大人の都合で引っ越しを迫られる少女、綾。彼女に思いを寄せる少年、守。
勇気を振り絞り、守は最初の一歩を踏み出す。
「逃げよう」
[INTERVIEW]
原作者の宗田理先生にアニメ映画化、「ぼくら」シリーズについてうかがいました。
—劇場アニメ化が決まってのお気持ちを教えてください。
アニメになるのは初めてなので、どんなものが見られるだろうと興味が湧きました。原作とは媒体が異なりますので、自由に作って欲しいと思っていましたが、この「ぼくら」シリーズの要である「大人への挑戦」と「ユーモラスな戦い」が描かれていて、大変おもしろかったです。原作が刊行された30年前にはスマホなんてありませんでしたから、人も文化も変わった〝今〟の「七日間戦争」が楽しめることと思います。
—ご自身にとって「ぼくら」シリーズとは?
僕は作家になる以前から、週刊誌の記者として巨悪へ挑む文章を書いてきました。子どもたちにとっての〝悪〟は、いつの時代も大人。そして、そんな子どもたちが大人たちに勝つために必要なのは、知恵とユーモア、勇気です。勝ったところで、牢屋に入れられてしまうのでは意味がありませんからね。必ず「痛快なイタズラ」で、笑って結末を迎えられるようにしているんです。悪い大人がいなくならないのでシリーズも続いていますが、毎回、やっつけるのは楽しい。特に80歳で脳梗塞を患ってからというもの、頭の中が子どもになってしまったようなんです(笑)。
—公開を楽しみにしているみなさんへ、メッセージをお願いします!
子どもたちには、暴力ではなくイタズラで戦って欲しいです。そして大人たちは、それを受け止める度量を持った上で、しっかり怒って欲しい。「イタズラをしたら、怒られる」――。わかってはいても仕掛けようとする彼らの勇気こそが、未来へのエネルギーになっていくはずだから。この映画に登場する子どもたちを見ていると、そんな明るい〝希望〟が感じられるのではないかと思います。僕も、完成が楽しみです。
[「ぼくら」シリーズとは?]
1985年に幕をあけた「ぼくら」シリーズ。元週刊誌の編集長でもあった宗田理が書き下ろした『ぼくらの七日間戦争』は、学生運動や教師の管理教育といった社会背景を下地に、中学生の少年少女の瑞々しい恋や友情を描いたまったく新しいジュブナイル小説として、中高生を中心に人気を呼び大ベストセラーになった。
以後も、主人公の菊地英治たちが高校生、大学生、そして大人へと成長していく姿を描いた続編が発表され、これまでにシリーズ既刊40巻以上、累計発行部数は2000万部以上(2019年6月時点)を記録、現在も新作が執筆中であり、ファンは新しいストーリーを待望している。「大人の持っている常識を踏み越える子どもたちを描いている」と語る宗田は、91歳となった今なお現役で新作を書き続けている国内最高齢の小説家である。2018年には「小学生がえらぶ!“子供の本”総選挙」で、並みいる新作の中で第8位に唯一の小説作品として選出されるなど、時代や世代を超えたヤングアダルト作品の傑作として確固たる地位を築き上げてきた。
一方で、本シリーズは角川映画のメディアミックス作品としても世間に強い印象を与えた。シリーズ第1作目の実写映画版として公開された映画『ぼくらの七日間戦争』は、数々の作品にて主演女優賞を総なめにしている宮沢りえの女優デビューにして初主演作として注目を集めたほか、戦車や廃工場でのアクションといった大胆な演出が反響を生み、社会現象として今なお語り継がれている。
映画「ぼくらの7日間戦争」
2019年12月より全国ロードショー
原作:宗田理『ぼくらの七日間戦争』(角川つばさ文庫・角川文庫/KADOKAWA刊)
監督:村野佑太
脚本:大河内一楼
キャラクター原案:けーしん
キャラクターデザイン:清水洋
制作:亜細亜堂
配給:ギャガ KADOKAWA
製作:ぼくらの7日間戦争製作委員会
(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会