2022年9月20日(火)〜10月2日(日)、福岡県太宰府市宰府の太宰府館2階にて、竹久夢二・小林かいち・中原淳一「大正ロマン・昭和モダン ポップアート展」が開催されます。
(※当初は、9月18日(日)から開始の予定でしたが、台風14号の影響で延期となりました)
太宰府館の場所は、福岡県太宰府市宰府3-2-3です。
■竹久夢二・小林かいち・中原淳一「大正ロマン 昭和モダン ポップアート展」とは
9月20日(火)より太宰府市で開催。
芸術の秋を体感!
浮世絵ワークショップ・ギャラリートーク・音楽ライブなど、充実のアートイベント
明治・大正・昭和を駆け抜けた“日本最初のポップアートアーティスト”竹久夢二を中心に、日本が⻄洋化してゆくロマンとモダンの時代、イラストや挿絵などの大衆アートが花開きました。
「婦人グラフ」「それいゆ」など大正、昭和の雑誌のイラスト、装丁本、絵葉書など、当時の女性が憧れた、華やかで情緒豊かな世界を表現した3人のアーティストを特集します。
伝統技術保持者による復刻木版画を中心に、約60点を展示販売いたします。
今回は日本伝統工芸士による浮世絵の実演・体験や大正ロマンの芸術家・竹久夢二の研究家によるギャラリートーク、アフタヌーンライブなど、芸術の秋を満喫していただけるイベントもセットで楽しんでいただける充実のアート展です。
チラシ表面
チラシ裏面
■デザイナーの先駆け 竹久夢二
デザイナーの先駆け 竹久夢二
【大正ロマンと竹久夢二】
大正時代は日清・日露と⻑く続いた戦争も終わり、自由で華やいだ空気に満ち溢れた時代でした。
⻄洋の文化や芸術も多く取り入れられるようになり、街では現代風の⻘年(モボ)や若い女性(モガ)が日々流行を追い求めていました。
古い伝統と新しいもの、日本的なものと⻄洋的なもの、先取りの気質のものと退廃を好 むもの、あらゆる物の狭間となって大正時代には華やかな文化「大正ロマン」が華咲くこととなるのです。
竹久夢二は⻄洋の最先端のスタイルと、日本古来の抒情性を強く掛け合わせた作品を次々と発表し、一躍時代の寵児となりました。
夢二の創作活動は幅広く、図案、雑誌や楽譜の表紙絵など多岐にわたっています。
現在のイラストレーター、グラフィックデザイナーの先駆的な役割を果たし、夢二の芸術は大衆文化に広く浸透しました。
「秋」木版画
「港屋草紙店」コーナー
レトロで可愛い夢二グッズ販売
夢二がデザインした図案の風呂敷や文具など大正ロマンの香りただよう夢二グッズを販売いたします。
「黒船屋」木版画
■まぼろしの京都アールデコ 小林かいち
まぼろしの京都アールデコ 小林かいち
明治29年〜昭和43年(1896〜1968)京都生まれ
大正後期から昭和初期のわずか10年ほど、京都を中心に木版画ハガキなどで一世を風靡した画家。
大正12年、京都の「さくら井屋」で売り出された、かいちデザインの木版絵はがきや絵封筒はピンクやブルーのグラデーションや赤と黑の明快な対比の色彩の中に、極端にスリムな女性の嘆き姿、十字架や教会、トランプや薔薇を配したモダンなものでした。
アールデコの影響を強く受けながらも独自の抒情性をシンプルな画面構成と色彩で表現し、多くのファンを魅了しましたが、戦後になると人の記憶から消えていました。
彼女の青春 木版画
■夢と希望の昭和モダン 中原淳一
夢と希望の昭和モダン 中原淳一
大正 2 年〜昭和 58 年(1913〜1983)香川県生まれ
戦前から戦後にかけて、雑誌編集をはじめファッションデザイナー、人形作家、インテリアデザイナーなど多彩な才能を発揮した中原淳一。
夢二にあこがれを抱いていた淳一は、独学で絵を学びながらも、人形作家として初の個展を開きます。
これが「少女の友」の編集者の目に留まり、挿絵や表紙絵を描くこととなります。
戦後すぐには自らの雑誌「それいゆ」や「ひまわり」を相次いで創刊。
戦後間もない灰色の世界に、美しく新しい女性のあり方を発信し続けます。
それいゆ NO37 表紙 復刻版画
■会期中の企画イベント
芸術の秋を体感!充実の企画イベント
9月20日(火)・21日(水)日本伝統工芸士 朝香元晴氏による浮世絵(彫り・摺り)実演とワークショップ
9月19日(月)・23日(金)・10月2日(日)竹久夢二研究家・安達敏昭氏のギャラリートーク
9月24日(土)三線とジャズギターのユニット「琉球 JAZZ」アフタヌーン Live
■日本伝統工芸士による浮世絵の実演・体験「浮世絵ワークショップ」
竹久夢二に大きな影響を与え、日本の挿絵の始まりと言われている「浮世絵」。
夢二木版画を現代に伝える浮世絵師による実演、伝統文化を体験できます。
浮世絵《摺り》ワークショップ
9月20日(火)
13:00〜13:55 定員10名
16:00〜16:55 定員10名
9月22日(木)
10:45〜11:40 定員10名
14:35〜15:30 定員10名
体験料500円(税込)
定員各10名(先着順・要予約)
浮世絵師(彫り・摺り)朝香元晴(あさかもとはる)氏が来場
プロフィール
1951年 静岡県土肥町に生まれる。高校在学中より高見澤忠雄氏に師事。文部大臣認定・浮世絵木版画 彫摺技術保存協会事務局⻑ 。東京木版画工芸組合役員。東京伝統木版画工芸協同組合 理事。江戶木版画 日本伝統工芸士会会⻑。
■ギャラリートーク 「大正ロマン 大衆に夢を与えたデザインとポップアートの世界」
ギャラリートーク 「大正ロマン 大衆に夢を与えたデザインとポップアートの世界」
9月19日(月)・ 23日(金)・10月2日(日)
14:00〜14:30 参加無料
講師:竹久夢二研究家 安達敏昭氏
プロフィール
大牟田市生まれ。「ギャラリーAD アート」を主宰、夢二に関する書籍を多数刊行。
■琉球JAZZ ・アフタヌーンライブ
琉球JAZZ・アフタヌーンライブ
9月24日(土)14:00〜16:00 入場無料(途中休憩あり)
■プレミアムイベント開催
9月16日は竹久夢二の誕生日。
夢二のドラマチックな芸術の世界をお食事を楽しみながら。
「竹久夢二の音がたり 生誕138年記念 〜⻑月のうたげ〜」
古⺠家に鳴り響く二胡の音色と竹久夢二の作品が織りなす「音語り」。
会期:9月16日(金)
昼の部 11:30〜14:00(受付11:00)
夜の部18:30〜21:00(受付18:00)
会場:和心にしやま
場所:福岡県筑紫野市湯町1-15-17
092-408-7986
料金:4,000円(※税込料金)
和心にしやま特製 「夢二御膳」・コーヒー付
プログラム
講演「夢二 欧州の旅路」
講師 竹久夢二研究家・安達敏昭氏
二胡演奏 「ゴンドラの唄」「宵待草」ほか
奏者 王克強氏
プロフィール 中国大連市生まれ・太宰府市在住。中国音楽家協会二胡学会会員。日中友好協会会委員。筑紫野文化協会会員など。
「生誕138年記念 〜⻑月のうたげ〜」
「大正ロマン・昭和モダン ポップアート展」
会期:2022年9月18日(日)〜10月2日(日)
時間:10:00-18:00
入場料:無料(9月21日(水)・28日(水)は休館日)
時間:10:00-18:00
入場料:無料(9月21日(水)・28日(水)は休館日)
※当初は、9月18日(日)からの予定でしたが、台風14号の影響で延期となりました。
会場:太宰府館2階
場所:福岡県太宰府市宰府3-2-3
主催:株式会社Gatou
協力:港屋 筑紫野もみじ祭実行委員会
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