2017624 日(土)、福岡市中央区天神のソラリアプラザ1Fのイベントスペース ゼファで、映画「メアリと魔女の花」のスペシャルトークショーが開催され、声優を務めた杉咲花(すぎさきはな)さん、神木隆之介(かみきりゅうのすけ)さん、そして米林宏昌(よねばやしひろまさ)監督が登壇されました。


78日(土)より全国公開となる映画「メアリと魔女の花」は、「借りぐらしのアリエッティ」( 2010年)でその年の邦画興収第1位となり、「思い出のマーニー」(2014 年)で第88回米アカデミー賞長編アニメーション映画部門にノミネートされるなど、国内外で高い評価を得る米林宏昌監督がスタジオジブリ退社後に設立されたスタジオポノックで制作した、長編アニメーション第1 作目の映画です。


本作で杉咲花さんは主役のメアリを演じ、神木隆之介さんはのメアリが知り合った少年・ピーターを演じました。


トークショーの冒頭、杉咲さんが「なんしょーと?」、神木さんが「好いとーよ」の博多弁を披露してくださり、会場のファンの歓声が上がりました。


スタジオポノックについて---

米林監督「スタジオポノックは、2015年末にスタジオジブリ制作部門が解散したあと、これからも映画を作りたいと思って設立したスタジオです。ポノックとはクロアチア語で深夜 12時という意味らしくて、本当はポノーチらしいのですが、ポノックが可愛かったので、そのまま使用しました(笑)」


ジブリから受け継いだことと新しく始めたこと---

米林監督「20年間スタジオジブリで働かせていただいていたので、自然とジブリから受け継いだものが出てくると思いますが、スタジオジブリでも毎作品、新たな画像、技術を使って、制作していました。今回も受け継いだことと新しく始めたことで制作しています。」


米林監督とそれぞれの役について---

杉咲さん「米林監督とは『思い出のマーニー』でごいっしょさせていただきました。メアリは自分の赤毛のくせっ毛を気にしていて、私もくせっ毛が気になっているのですが、人から褒められたことがあって、自分が気にしていることでも、他人からは魅力的にみえたりするんだなと、新しい考え方に気づかされたりしました。」

神木さん「米林監督とは『借りぐらしのアリエッティ』以来でした。ピーターは12歳の少年で、24 歳の僕でいいのかなと思ったのですが、監督に相談して、人間としてのピーターを表現してというアドバイスをいただき、その迷いがなくなって演技できました。神木隆之介ではなく、ピーターとして聞いていただけるとうれしいです。」


声で表現するむずかしさについて---

杉咲さん「環境や表現の方法が違うので、むずかしかったのですが、自然体で演じさせていただきました。メアリが映画の中で感じた感情を表現できたらいいなと思いました。」

神木さん「毎回むずかしいです。キャラクターの口に合わせて話すこと、どこを強調するべきか、声の出し方、使い方、毎回勉強させていただいています。今回も新鮮な気持ちで演じさせていただきました」

米林監督「収録は神木さんは4時間(会場驚き)、杉咲さんは5 日間で行っていただきました。僕らの予想を超える表現で演じていただきました」


絵、背景について---

米林監督「絵、とくに背景は作品の品格を決めると思っています。ファンタジー世界はゼロから世界を作るので、むずかしいです。今回、イギリスにロケに行って、制作しました。」


音楽について---

米林監督「特徴的な楽器を使いたくて、音楽に詳しい高畑勲さんに相談して、民族楽器ハンマーダルシマーを使用しました。心に響く音色なので、ぜひ耳を傾けてみてください。主題歌はSEKAI NO OWARIのみなさんに制作の早くから相談して、曲を作っていただきました。 SEKAI NO OWARIさんも今回の映画制作スタッフの一員です。」

杉咲さん「SEKAI NO OWARIさんの主題歌『RAIN 』を初めて聞いたときは感動して泣きそうになりました。映画を観終わったあとに、よし頑張ろうという思いになれる歌だと思います。」

神木さん「『RAIN』、本当に素敵でした。Fukaseさんの声が美しくて、聞き惚れました。聴きながら空を見上げたくなるような歌です。」


最後に---

米林監督「こんなにたくさんの方に集まっていただいて、本当にありがたいです。精一杯作った映画です。よろしくお願いいたします。」

神木さん「今日は本当にありがとうございました。勇気をもらえて、後押しをしてくれる映画です。雨の後に虹が見られるような映画ですので、ぜひよろしくお願いいたします。」

杉咲さん「観ていただいたら、メアリの頑張りに感動されるんじゃないかなと思います。私もメアリから勇気と希望をもらえました。本日はみなさま、本当にありがとうございました。」


映画「メアリと魔女の花」は78日(土)より全国ロードショーです。

本作のキャッチコピー「魔女、ふたたび。」は、映画の内容と米林監督の本作に込めた思いを表していると思います。

ぜひ劇場に足を運んで、ご覧になってみてください。


「メアリと魔女の花」 

201778 日(土)公開

出演:杉咲花、神木隆之介、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶ 

原作:メアリー・スチュアート「The Little Broomstick

脚本:坂口理子

脚本・監督:米林宏昌

音楽:村松崇継

(C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会
配給:東宝

公式サイト:http://www.maryflower.jp/


[ストーリー]

赤い館村に引っ越してきた主人公メアリは、森で七年に一度しか 咲かない不思議な花《夜間飛行》を見つける。 それはかつて、魔女の国から盗み出された 禁断の"魔女の花"だった。  

一夜限りの不思議な力を手にいれたメアリは、 雲海にそびえ立つ魔法世界の最高学府"エンドア大学"への 入学を許可されるが、メアリがついた、たったひとつの嘘が、 やがて大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしていく。  























「メアリと魔女の花」予告3

https://www.youtube.com/watch?v=WfCNyIQ6yzU

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