5月下旬、福岡市で映画「TAP -THE LAST SHOW-(タップ ザ・ラスト・ショウ)」の記者会見が行われ、水谷豊(みずたにゆたか)監督、岸部一徳(きしべいっとく)さん、HIDEBOH(ひでぼう)さんが出席されました。


617日(土)より全国公開となった映画「TAP -THE LAST SHOW- 」はタップダンスを題材にした青春映画で、水谷豊さんが20代のときにブロードウェイでショウを観て、それから40年間、思い続けていたエンテーメイメントへの思いを映画化した作品です。


本作で水谷豊さんは初監督を務めるとともに主演の渡真二郎を演じ、岸部一徳さんは劇場オーナーの毛利喜一郎役、HIDEBOHさんはタップダンスの監修振付を担当されました。


タップダンスを題材に映画を作ろうと思ったことについて---

水谷監督「40年以上前の話なのですが、気がついたら、いつかタップダンスの映画を作りたいと思っていました。それはなぜかということを考えたら、僕の中にチャップリンがいたんです。子どものときに大好きだったチャップリンが、当時はタップを踊っているように見えていました。それからあとに観たフレッド・アステアやジーン・ケリーの作品など、僕の中でいつかタップダンスの映画を作りたいという思いが出来上がっていました。」


タップダンスをテーマにしたことでの苦労や新たに気付いたことについて---

水谷監督「苦労は何もなかったです(笑)。一般の方が抱くタップダンスのイメージだと、この映画のようにいろんな曲や音楽に対応できるものだとは思ってらっしゃらないんじゃないかと思うのですが、タップダンスって全ての音楽と合うんです。世界のHIDEBOHさんの監修が僕のイメージ以上の素晴らしいショーにしてくれました。」


水谷監督の演出について---

HIDEBOHさん「監督が手書きでお書きになった明確な演出書がありました。起承転結がはっきり列記されていて、春夏秋冬のいろんな世界のジャンルの音楽が織り交ぜてあって、その中で自由に楽しみながら振り付けさせていただきました。またダンスのステップだけでなく、どのようなストーリーや感情を持ってクライマックスのダンスに挑むのか、監督・スタッフと一緒に考えていきました。タップダンスを超えた経験をさせていただきました。」


監督としての水谷さんについて---

岸部さん「監督の頭の中に映像的なことも含め、明確なものがあったのだと思います。安心感、信頼がありました。何十本も撮ってきたベテラン監督のようでした。」


監督と主役の切り替えについて---

水谷監督「僕の中では、スイッチしてませんでした。ただ、渡のアップのシーンの撮影を忘れてて、カメラマンに、「僕は撮らなくてかまわないんだけど、渡のアップを撮って」と言ったんです(笑)。自分に戻ったときだったんで、恥ずかしかったです(笑)。」


「夢」について---

水谷監督「日常の生活を頑張りながら、スポットライトを浴びる夢を見る若者を描きたいと思いました。毛利はずっと前から岸辺さんをイメージしていて、スケジュールを空けていただいてました(笑)。いくつになっても華々しい夢を見たいという思いを毛利に託しました。」


初めての監督で見えてきたことについて---

水谷監督「スタッフの才能です。俳優をやっているときは、そこまでスタッフと付き合うということはあまりないんです。でも今回、ロケハン、美術、衣装、メイクとすべてスタッフたちと打ち合わせをして、いかにスタッフが才能を持っているのかがよくわかりました。また役者の集中力もわかるようになってきました。」


監督と俳優のどちらで映画を作ろうとしたのかについて---

水谷監督「監督をやる用意はしていませんでした。20代、30 代、40代とトライしたけど実現しなくて、実現しない夢だとおもっていたのですが、60代になってプロデューサーに話をしたら、乗ってくれて、ふたりで企画書を作りました。そしたら、『この世界を表現できる人は水谷さんしかいないと思う』と言われて、そこから監督としてのイメージをしました。」


キャスティングについて---

水谷監督「タップができる役者にするのか、芝居ができるタップダンサーにするのか、最後まで考えました。タップのオーディションもむずかしくて、僕がAをつけた子に HIDEBOHさんがCをつけていて(笑)。HIDEBOH さんはその子がどのくらいのレベルまでたどり着けるのか、わかるんです。それから僕は採点しなくなりました(笑)。オーディションの本当に最後の方にHIDEBOHさんがお弟子さんたちを連れてきて、それが今のメインキャストです。彼らのタップの素晴らしさが、僕の思い描いているイメージでした。」

HIDEBOHさん「ダンスはトリック的なことは一切ありません。本当に足が折れるんじゃないかというところまで踊っています。ぜひ観ていただきたいです。」

岸部さん「オーディションのシーンは本当のオーディションを受けているような感じで、撮影ということを忘れるほどの迫力でしたね(笑)」


映画「TAP -THE LAST SHOW-」は大ヒット上映中です。

「魂が鳴り響く、ラストダンス24分。」、圧巻でした。

ぜひ劇場に足を運んでご覧になってみてください。


TAP -THE LAST SHOW- 

2017617 日(土)

監督:水谷豊
出演:水谷豊、北乃きい、清水夏生、西川大貴、HAMACHI、太田彩乃、佐藤瑞希、さな、六平直政、前田美波里、岸部一徳
(C)2017 TAP Film Partners
配給:東映

公式サイト:http://www.tap-movie.jp/




TAP -THE LAST SHOW-』特別予告編

https://www.youtube.com/watch?v=NXozUa1IzRM